君津市九十九谷展望広場整備に係る調査・検討事業　新たな体験型観光の拠点へ

― 君津市九十九谷展望広場整備に係る調査・検討事業 ―

本事業では、君津市内の観光資源の中でも特にポテンシャルの高い展望広場について、観光施設としての諸条件や課題を整理し、機能導入や利活用の可能性、そして整備による波及効果の検討を行いました。君津市では、「自然」と「体験（コト）」をキーワードに、観光地の魅力を再構築する動きが進んでいます。現在、周辺の観光地への来訪者数は県内第2位を誇っており、自然景観を目的とする日帰り・通過型の観光客が多く訪れています。この流れを「滞在型」「体験型」へと転換することが、今後の観光施策における重要なポイントとなります。

“自然の絶景”から“地域の魅力”へ
本調査では、展望広場がもつ観光資源としての強みを活かしつつ、以下の視点から将来的な可能性を深く検討しました。

体験型観光の拠点化

　自然観察、星空観測、季節ごとの絶景フォトスポットなど、「自然の中での体験」を重視した新たなプログラム導入を想定。

滞在時間の延伸

　眺望だけでなく、軽食・休憩施設、地域の特産品を扱う小規模マルシェなど、周辺施設との連携によって立ち寄り型から“長く楽しめる”観光地へ。

地域との連携強化

　地元住民や団体との協働によるイベント開催、ボランティアガイドの導入など、地域と観光客がつながる仕組みづくりを検討。

アクセス・利便性の向上

　駐車場整備や案内表示の改善、アクセス性の高い導線計画により、初めて訪れる人にも優しい観光地へ。

九十九谷展望広場は、ただの「景色を楽しむ場所」ではありません。そこにしかない自然、そこでしかできない体験を提供できる場所を目指しています。