
大空町「東藻琴芝桜公園」大規模改修計画 「町の宝」を未来につなぐプロジェクト
2025.04.20
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北海道・大空町が誇る観光資源「東藻琴芝桜公園」は、昭和52年の開園から47年が経過し、施設の老朽化や観光ニーズの変化に対応する必要性が高まっていました。令和5年度には将来を見据えた基本構想が策定され、公園の現状や課題が整理されました。
本事例では、町民や観光客にとって“これからも親しまれる公園”であり続けるために進められている「東藻琴芝桜公園大規模改修基本計画」の概要と、施設整備における工夫をご紹介します。
改修の基本方針
公園全体を対象に、「安全性の確保」「時代に即した機能」「コスト効率」の3点を軸に整備方針を検討。町との議論を重ね、以下のような具体的な改修内容が計画されました。
1. 利用者ニーズに応じた施設機能の見直し
収益性の低い温浴施設はシャワー設備へ縮小。
要望の多かったトイレの増設・清潔性の向上を優先的に対応。
2. 通年型の活用を目指すキャンプ機能の強化
老朽化したバンガローを撤去し、グランピング型のテント施設を新設予定。
芝桜シーズン外の観光客受け入れ体制を整備し、地域への経済効果拡大を目指す。
3. 見晴らしの魅力を活かす眺望エリアの再整備
山頂の未使用東屋・見晴らし台・老朽化した階段の安全対策と再整備を実施予定。
4. 園内動線の最適化と景観向上
分散していた売店・管理棟・観覧車発着場等の配置を整理し、効率的な動線と美しい景観を両立。
芝桜のシーズン以外にも活用できるよう、カフェ・テラススペースの設置を検討中。




計画実施後は、入園料やキャンプ利用料の見直しにより収支の安定を図る見込みです。
今後は、施設運営に加え、芝桜の維持管理に関わる人材確保と育成が重要なテーマとなります。