
東川町視察ツアー開催 ~25年間人口増加の東川町の秘密を知る2日間~
2025.04.20
移住定住施策支援

2025年3月18日~19日、北海道の東川町を訪れる視察ツアーが開催されました。本ツアーには、経済同友会の会員および推薦企業の代表14名が参加。25年間にわたり移住者を増やし続けてきた町の秘密に迫る2日間となりました。
■ ツアーの背景と目的
日本全体が人口減少の波に直面するなか、東川町は例外的に25年間一貫して人口が増加している自治体です。本ツアーでは、その背景にある独自の移住政策や地域ブランディングの成功要因を学び、今後の地域づくりや企業の地方展開に役立てることを目的としました。
また、単なる見学や交流ではなく、現地の空気や暮らしを肌で感じながら、参加者自身がまちづくりの本質を掴むことを狙い、宿泊・食事・交流・ディスカッションまでを一つの体験としてパッケージ化しました。


■ 現地での学びと気づき
今回のツアーでは、町職員や地域住民の方々から、直接お話を伺う機会が数多く設けられました。その中で、参加者の印象に残ったのは以下のような点です。
「移住人気の本質を体感できた気がした」
観光目線では見えない、日常に根ざした“暮らしの魅力”が随所にあふれており、現地に足を運ばなければ分からない納得感がありました。
「自治体職員の熱意がまちを動かしている」
制度や仕組みの工夫だけでなく、職員一人ひとりの「まちを良くしたい」という思いが住民と共鳴し、地域全体を動かす原動力となっていることに、多くの参加者が心を打たれました。
「まちづくりの本質を見た気がした」
成功している自治体の裏には、課題と向き合い続け、変化を恐れず挑戦し続ける姿勢がある。その“プロセス”に触れられたことは大きな学びとなりました。


■ 今後に向けて
今回の視察は、東川町という「成功事例」を一方的に見るだけでなく、自分たちの地域にどう応用できるか、どうアクションにつなげるかを考える契機となりました。
参加者からは「一人ひとりの“想い”に触れたことが、何よりの収穫だった」「地域ブランディングの鍵は“人を動かす人”であることを改めて実感した」などの感想が寄せられ、ツアー後のグループ討論でも、各地での展開に向けた具体的なアイデアが共有されました。
今後は、こうした現地密着型の学びの機会を定期的に企画・展開していくことで、より多くの地域や企業が新たなまちづくりの一歩を踏み出せるよう支援してまいります。

■ 編集後記
「人が動く」「人を動かす」。この当たり前のようでいて最も難しいことを、東川町は25年間実践し続けてきました。その熱と工夫を感じた2日間は、まさに“地域の未来を考える”すべての人にとってのヒントに満ちた時間となりました。